Hedwig

2012年9月14日 (金)

Hedwig 2012に思うもの。

tick,tick... BOOM!の開演の様子が聞かれてきますが,評判良さそうですね。
観劇予定の来週が楽しみになってきました!

さて,その前に先日見た森山くんのヘドウィグのことを。
そう言えば,このブログはヘドウィグの観劇をきっかけに始めたのでした。

で,森山くんのヘドウィグ,見事にヘドウィグを演じ切って,ううん・・演じるというよりも森山くん自身をヘドウィグを通して表出しているように見えました。

山本くんの時もYamamoto Kojiショーに見えたんだけど,森山くんのヘドウィグもまさにMoriyama Miraiショー。

こういった独り舞台に近いものは,役者の力量がそのまま見えてしまいますね。

しかし,私はヘドウィグのオリジナル作品そのものに恋していたらしい。

今回の演出は設定を大きく変え,原発事故後の日本が舞台でした。

ヘドウィグのテーマであるカタワレ探しがぼけていて,トミーへの執着(愛)もあまり感じられなかったな。

イツアークも可愛らしいんだけど,ヘドウィグとの関係性や台詞が謎めいていた。

宗教を前面に押し出していないので,物語の核が薄れてしまっていた。

全体的に物語の展開が雑に感じた。

自分が,ヘドウィグが好きなのは,作品がうまくアメリカの社会問題を風刺し,それを物語に自然に溶け込ませ,かつキリスト教に基づく愛の探究を丁寧に追っていたところだったのだ。

ヘドウィグの奇抜のメイクとは裏腹に作品が繊細に出来ていたからだった。

森山くんのヘドウィグ自身はよかったのだけど・・なんとなく,ヘドウィグが戦隊ものに思えてきてしまった。

演出がどんどん変わって,ヘドウィグのキャラクターだけが存在し続けるという。。

長く人気を保つための宿命かもしれないけれど。。

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2009年12月19日 (土)

カイケツ。

日常生活に忙殺されていましたが,その間に解決!
何がって,ヘドの「…かね。」の件です。
(まだ,ヘドを引きずっていてスミマセン。)

「そんな汚い金,受け取るとでも思ったのかね?」の「かね」でした。
これは前に書いたようにヘド愛にあふれたお友達がメールで教えてくれたのですが,台詞の文字を改めて見て,「あっ」と思いました。

「この『かね』は『金』とかけていたのかね?」

これはダジャレ? 山本くんのアドリブ? ・・・・・・

あと思い出しましたが,「今のイントネーション,変だったわね?」のところ,私が見た3日間に関しては素で変だったときと,普通に台詞だったときがありました。

・・と3回目は台詞もアドリブも含めて進化してきて,おもしろかったな~。
アドリブ含めた台本,発売されませんかね?

余談ですが,サンスポの雅様,見ました!
馬に乗っている姿が「フェルゼン」っぽいです。。わかりますかね?

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2009年12月 9日 (水)

ヘドウィグ,あれやこれや。(若干,追記あり)

は~,やはりヘドウィグからまだ抜けきらず,思わずドキュメンタリーも入っているDVDを買ってしまいました。
お正月休みに,ヘビリピして台詞を覚えてやるぅ!という意気込みです。(意気込みだけで終わるかもしれないけど。。)

しかし,時は容赦なく流れ,また,やらなければやらないことが積み重なっているので,気は焦っているのですが。。

ヘド週間もこんな調子で,今回はヘド友の集いには参加できませんでしたが,会場で視覚的にいろいろ楽しませてもらいました。
ありがとうございます!

以下,舞台としてのツボ(金曜・土曜のソワレ~楽)をランダムに挙げます!

・ヘドのアドリブがたくさんあったのは,金曜日のソワレ。
ブーツにつけていた飾りがとれてしまって,それに関するアドリブが結構多かった。
「今回,アクシデントが多いわ。これがヘドウィグっていうものでしょ!」のようなヘドの台詞も。
ブーツの飾りは,個数がないのか大事にしているようで,いつのまにかステージから落ちてしまっていた飾りを,アンコール時?にお客さんに戻してと言って,返してもらっていた。
土曜日のソワレでは,落ちないよう,しっかりくくりつけていました~。

・もうとっくにご存じだと思いますが,楽では客席を横断して登場!
ヘドを演じた後の山本くん曰く,「もっともみくちゃにされると思いましたが,みなさん,やはり日本人ですね~」。
そうなの! 前に書いたように,自分は金曜日のときに通路側だったのに周りの人に合わせてしまった。。
土曜日も割と通路の近くだったけど,やはりみなさんタッチしていなかった(ように見えた)。
ヘドのような舞台では一緒に暴れてほしいのね。私の場合,お酒が入らないと・・。え?

・アメリカ兵士ルーサーの登場に伴い,ブギウギ調の音楽が流れる場面。
確かに,ルーサーがアメリカ兵ということが,今までちょっとわかりにくい場面だったので,アメリカっぽい音楽を入れるのはナイスですよね。
ただ,ここは歌ではなく台詞の場面だったので,金曜日は音楽に台詞が負けているように聞こえた。
でも,楽は全く問題なし。(こちらの位置の関係もあるのかな?)
土曜日のときは,タクちゃん側の席だったので,ルーサーをしゃべっているタクちゃんの顔がよく見えた。
これがおもしろいの,なんのって。タクちゃんの渾身!の演技に楽しませてもらった。

・どの場面かはっきりしないけど,ヘドの台詞で「…かね?」という語尾がいつも「ん?」とひっかかっている。
これは信州の方言?
自分も「…かね?」ということあるけれど,ヘドが言うと違和感を感じるんだな。

・本家のヘドから受け継いだのが,ステージに腰をおろして足を開脚すること!
登場するとすぐやっている。
残念なことに,金土は上手側だったから,迫力ある開脚の姿は迫ってこず。
楽は,大さん側にいようという思いもあって下手側にいたけど,スタンディングだったので,自分の位置からはよく見えなかった。。
やはり,開脚を間近でみるため,ヘドを追いかけるしかない~!

(取り急ぎ,ペンを置きます。また,何かあったら追加します。)

(早速,追記です。)

・そうそう,肝心なことを書いていませんでした。
お友達も言っていたけど,今回は山本くんが「そう,まさにヘドウィグはあなたなのです」というメッセージを伝えていたように,Midnight Radioでの"Here's to Patti, and Tina, and Yoko, Aretha, and Nona, and Nico, and me"のそれぞれの名前のところで観客を手で差し示しながら歌ったのです。
ここが,今回の山本ヘドのメッセージだと思うんだな。
私も金曜&土曜?に,NonaとYokoでどびゅーんと射抜かれてしまった。
(ま,1人の名前につき,2,30人ぐらい射抜かれていると思うけど。。)

そう,Midnight Radioが,今までになく力強かった。

なんだか胸が熱くなって泣けてくる。。うわ~ん・・。

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2009年12月 7日 (月)

ヘドウィグの吸引力。

は~,ヘドウィグが降臨したと思ったら,あっという間に去ってしまい,ちょっと脱力感を覚えています。
しかし,何でしょう,ヘドウィグの舞台が来るごとに深くヘドウィグにはまりこんでしまう。。
私の場合は,ヘドウィグの描いている世界が自分の本業エリアとも関連していて,考えさせられる点がいろいろあるからのように思える。

ヘドウィグの主テーマは愛の根源だけど,アメリカの多民族国家が持つ闇の問題を深くえぐりだしている。
旧東ドイツ出身で,同性愛者という超がつくほどのマイノリティの移民がアメリカで仕事を得ていくにはどんなに大変か。
初期のアングリーインチの構成も韓国生まれの軍人の妻たちから成り,やはりマイノリティの移民。

アメリカのマイノリティに絡む問題の1つに,偏見・差別に苦しむマイノリティがさらに弱者のマイノリティを攻撃する一面がある。
(もちろん,すべての人がということではなく,アメリカにおける社会問題の1つとしてですよ。。)

舞台ではわかりにくかったかもしれないけれど,ヘドウィグ(旧東ドイツ)によるイツアーク(ユダヤ人)への虐待がそれを意味しているように思える。
(この民族間の関係は一方向的ではないのですが。。)
「権力の味,悪くないわぁ~」というヘドの台詞もあるしね。

一方,トミーは,高い地位にある将校の息子でキリスト教信者。
今のところ権力を持つマジョリティ側ということがわかる。
トミーのヘドウィグの一物に触れた時の反応。
これは自然なことにも思える。
きっと多くのマジョリティの反応として。

そして,今回,改めて考えさせられたのが,ヘドのお母さんはベルリンの壁崩壊前に,「太陽燦々と輝くユーゴスラビアに逃げ出して行った」というヘドウィグの台詞。
歴史的事実として,ベルリンの壁崩壊後の1990年代初頭にユーゴスラビアは国が解体し,ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に代表されるように,民族間の残酷な戦闘が繰り広げられてきた。
今は表面的な戦いこそ終わっているが,民族間の憎しみは横たわったままだ。

つまり,太陽燦々というのは今となっては幻なのだ。
ヘドウィグがお母さんについていったら,また違った過酷な人生が待っていたかもしれない。

ヘドウィグは,ジョンさん自身の人生観が色濃く反映されているように思える。
ジョンさんは社会に対してメッセージを強く持っている人で,それを自ら表現する人。
マイケル・ムーア監督の手法とは違ったやり方で,自分の怒りをロックにし,笑い飛ばし,愛を持って闘っている。

そして,トミーの成長を待っている。(なんだかマイケル・ジャクソンを浮かべてしまうよ。。)

自分は,そうして生まれた,強烈な存在感のあるヘドウィグに引き込まれ,愛してしまうのだ。

そして,今回の舞台では,ヘドウィグは,山本君の個性と融合しさらに強い存在感を示し,吸引していったと思う。
きっと,そうなのだ,たぶん。。

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2009年12月 5日 (土)

I LOVE HEDWIG!

ようやくヘドウィグと再会しました~。
やっぱり,ヘドウィグいい。すごくいい!!

3年越しのヘドウィグで,今回初めてヘドウィグが通る通路席でした。
ええ~っ,どんなリアクションをしたらいいの? 手を伸ばしていいの?
と思っているうちにヘドウィグが登場。
後ろの通路側の人たちを見たら,みなさんひたすら拍手をしているので,私も拍手,拍手。
と,そばに来たとき,ヘドがじろりと見たのです。
(って,サングラスをかけているので,目がわかりませんけど。)
私はあわわと思うと同時に,背がでかっ!肌がきれい!と,見たまんまの一瞬の感想が頭の中を駆け巡ったのでした。

舞台はね,もう,安心してヘドに身を委ねられる。
昨年,舞台公演していたヘドが各国をずっと巡業してきて,1年ぶりに日本に戻ってきた・・そんな感じで,普通にヘドだった。
普通というのは,山本君ではなく1個のヘドという人格が存在していたということ。

私の中では,もはや山本ヘドではなく,ヘドなのよ。だって,そうなんだもん。
映画のジョンさんのヘドもヘドだけど。

舞台の演出はほとんど昨年と同じでしたが,ルーサーの場面でBGMとしてアメリカンっぽい演奏が取り入られていました。
ここ,大さんやジミーさん,格好いい!と思ったものの,ヘドの台詞が音楽に埋もれてしまう感じもしたので,もうちょっと音が小さい方がよかったかな。

そして,噂に聞いていたヘドの衣装は,本当にキュート!
その衣装をまとっているせいか,性格もちょっとキュート度が上がった気がする。
(顔は美人度がアップ!)

ヘドのライブが楽しいのは,何と言っても観客も一緒にはじけられること。

アングリーインチとかでリズム刻んでいると,エアロビクスをやっているような気分になるんだもの。
体操して汗を流すのって気持いいっていう感じに。
本当にね,もうヘドウイグの語りや音楽を聞いているだけの状態から抜け出して,自分たちもヘドウィグの物語に参加しているような気になる。

ヘドウィグのライブショーは,ココロとカラダの両方が揺さぶられる。

これってヘドウィグ教なの?

(みんなで手を挙げる場面は,そんな感じに思えてしまう・・って,自分もしっかり挙げているのだけど。。)

頭がクリンクリンしていた大さん,ブリティッシュな雰囲気をまとっていて恰好よかったです!
モヒカンのNaoさん,可愛かったです! (タイミング良く,ANAもモヒカン号を復活させたんですよね~。)

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2009年11月 9日 (月)

ベルリンの壁崩壊20周年。

20年前の今日,ベルリンで壁が崩壊した。

崩壊後の20年,西ドイツのシステムに全てを合わせなければならなかった旧東ドイツの人たちは,新たな壁を乗り越えるのに葛藤した20年だったと思うけど。

さっきテレビで見ていたら,かつてアメリカ統治地区とソ連統治地区との境界検問所だったチェックポイント・チャーリーは今や観光スポットに。
(10年以上前に自分も行ったんだけど。。)
大きなアメリカ国旗を持った陽気なエセ米兵と呑気に写真が撮れるのだ。

ヘドウイグが命がけで恋したアメリカ,アメリカ国旗。。
現在の状況を見てしまうと,なんだかちょっと切なくもある。

誤解されがちだけど,ベルリンは,国境の町ではなく旧東ドイツ内にあり,分断された西側のベルリンは陸の孤島状態だった。
(そこでアメリカ軍が西側のベルリンの人たちが孤立しないよう,必需品をせっせと輸送していたのだ。)

では,本当の国境ではどうなっていたかというと,メドラロイトという村がベルリンの壁ごとく壁によって東西分断されていた。
ベルリン同様に袂を分かつ家族・親族もいた。
村で人とのつながりの密度が濃い分,背負ったものもとても重いようで,未だに多くの人は壁のことは語りがらない。
当然だ。親族間で人間不信に近い感情を抱いていた時もあったのだから。
壁の崩壊直後に押し寄せた旧西ドイツ観光客の物珍しいものを見るような目にも閉口していた。

でも,今はちょっと救いの光があった。
それぞれ旧東ドイツ出身,旧西ドイツ出身のカップルが結婚して,メドラロイトに移り住んだのだ。
村がかりで2人をお祝いする。
新しい歴史が,彼らを中心に踏み出されている。

こういう話を聞くと,やはり壁は崩壊しなくてはいけなかったと思う。

と,旧ソ連機密文書から英仏の首脳が地政学的バランスを優先して,ドイツの再統一を阻止しようとソ連に働きかけていたことがわかったというニュース(産経新聞)を昨日知って唖然としたけど。
(英仏の警戒心もわからなくもないが。。)

ベルリンの壁崩壊20周年に立つヘドウィグ。
最初に,壁崩壊後の20年も旧東ドイツの人たちは,新たな壁を乗り越えるのに葛藤した20年だったと書いたけど,ヘドウイグの人生もまさしくそうだよね。

そして,メドラロイトに過去の哀しみを超えて新しい歴史が積み重なっていくように,ヘドウィグもようやく哀しみを脱ぎ捨て踏み出したところじゃないかなと思う。

ジョンさんは,『ショートバス』の映画でもメッセージを強く打ち出していたから,ヘドウイグを通してもいろいろなことを表現したかったと思うのだ。

ヘドウイグに再会するのが楽しみです。

ベルリンの壁が気になる方は,本日の以下の番組をチェック!
NHK BS1 20周年特集番組 1989-2009 壁崩壊が世界を変えた
11月9日(月) 午後6:15~10:00 *中断あり 

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2009年10月30日 (金)

『リビング東京西』に発見!

「ヘドウィグ」の宣伝と共に山本くんの写真&インタビュー記事が『リビング東京西』(定期的に無料でポストに入っているタブロイド紙)に載っていました。
スペースは1/6面といったところです。
写真は,「e+ Theatrix!」と同じもの(椅子に腰かけている写真)で,記事は「ぴあ」のインタビュー記事を要約したような内容で,目新しいことはなかったですけどね。
でも,普通にお茶の間に届いたのが嬉しいな~と思ったりしています。

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2009年10月 1日 (木)

朝日新聞の夕刊に。。

朝日新聞,9/30付東京版の夕刊に「ヘドウィグ」の広告が来ましたね!
他で既に掲載されているものと同じですが・・でも,やはり嬉しい!

このところドラマやら映画やら新作情報,盛りだくさんで嬉しい悲鳴。。

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2009年9月12日 (土)

ヘドウィグ,公式サイトオープン!

お友達から情報を得て,早速行ってきました,ヘドウィグの公式ホームページ

HPによると,「昨年のジョン・キャメロン・ミッチェルとのヘドウィグのジョイントライブでは,ジョン本人からも様々な刺激を受け,より深みを増したヘドウィグへの解釈で,彼の超越が見られることが期待される。」だそうです。

注目はここ,「より深みを増した」・・きゃ~,楽しみっ!!

『派遣のオスカル』第3回はまだ見ていません。
9月11日だったこともあって,日テレでやっていた『ワールド・トレード・センター』を見ていたのでした。
9.11は2001年の出来事だったけど,同じ年にヘドウィグの映画が公開されていたのですね。

【追記】 HPにアングリーインチのバンドの皆さんもお待ちしています~。

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2009年8月18日 (火)

Welcome back, Hedwig!!

山本くん&Hedwigファンは既にご存じのことと思いますが,Hedwig ではなくTommy 2009の画像カッコイイですね!!

特に目元が今年風のアイメイクになっている。
うわ~ん,本当に格好いい!

この方が,あの憂い顔の磐音さまも演じたとは,驚きです。

ちなみに,自分的,磐音さまベストショットは,
・負傷して昏睡状態となっているときの寝顔
・最終回で親友たちのお墓に手向けているときの目を閉じた表情
でした。つまり,目を閉じた顔に胸キュンでした。

一方,今年のTommyは目がデカッ! でも,いい。とってもいい。

(未見の方は,山本くんのFCサイトで見られます。)

【追記】サイトへのアクセス開始時に大きく出現するTommyが格好よすぎる。「更新」ボタンを何度も押して,ヘビリピ中。。

【またまた追記】ロゴのROCK MUSICAL HEDWIG AND THE ANGRY INCHの中にHedwigのかつら(=wig)が デザインされていますね。デザインもよし。

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