書籍・雑誌

2010年5月 4日 (火)

『芸術新潮』と『散歩の達人』。

ちょっと空いてしまいましたが,暦通りに休んでいます。
一昨日は,日帰りで伊豆方面へ。
江戸時代に建築された日本家屋の内外に展示されているアートを堪能してきました。
それに関しては,また後日。

さて,連休入る前に購入したのが,『芸術新潮』と『散歩の達人』。

『芸術新潮』は,マネの特集です。
これがいつになく,ページを割いているのです。なんと雑誌の約3分の2を占めています。
マネは近代絵画の父と呼ばれたりしていますが,今まで日本における扱いはモネやルノワール,セザンヌなどなどに比べ地味だっただけに嬉しいですね!!

ちょうど今,マネの作品は,「三菱一号館美術館展」,「ボストン美術館展」で見られますね。
どちらもまだ行っていないので,なんとか時間を捻り出して行かなければ。。

最新号の『散歩の達人』が取り上げている街は,調布・府中・深大寺です。
調布と言えば,そうです,『ゲゲゲの女房』の舞台。
ドラマも,水木さんがブレイクする前の時代を描いていて,相変わらず面白いです。
それに,まもなく村上弘明さんが出るのも嬉しいなあ。

そうそう,wowwow,契約してしまいました~。
これで『パンドラII』も見られます。
山本くんは,藤吉くんとは違う刑事の顔がさすがですね。
エキストラ出演のお友達を見つけるのも楽しみ。。

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2010年4月19日 (月)

『キリスト教とは何か。』

雑誌penの別冊がこのタイトル。
一般雑誌としては,キリスト教について詳しく述べられている。
(と,奥付を見たら,専門家が複数監修しているね。)

ゴッドスペルの元となっている新約聖書マタイ伝が事細かく語られているわけではないけど,ゴッドスペルの背景を知るのにいいんじゃないかな。

・・と私は,キリストフリークであったTommy(in Hedwig)を思ったりした。

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2010年2月 6日 (土)

『猫の形をした幸福』

昨年の晩秋に小手鞠るいさんの『猫の形をした幸福』を読んでいた。
非常に共感できる小説で,感想を書いておこうと思ったものの,ヘドウィグ月間に突入し,そのままとなっていたのだ。

大まかにあらすじを書くと,アメリカで暮らす日本人夫婦とペットの猫の物語。
夫婦には子供がいなく,ペットの猫が生活のすべてだった。
月日が流れ,猫は癌を患い,天国に旅立つ。
深い悲しみに襲われる二人・・。

といった内容。
私も犬猫好きで,犬を数年前に亡くしたこともあり,感情移入してしまった。

そして,深くうなずいたのは,
「悲しみとは,どこまでも個人的なものであって,それは誰とも―たったひとりの例外もなく―分かち合うことはできないものなのだと。」という主人公彩乃の独白。

小説では,猫が旅立った後の,彩乃と未知男の夫妻の行動は違うものだった。
猫の写真に埋め尽くされたい彩乃に対し,猫の写真を見るのに耐えられない未知男。
でも,どちらも,猫への愛情は,海のように深く大きいものだった。

私の場合は,犬が亡くなって1,2か月ぐらいはペットフード売り場を通れなかったなあ。
今は,とても寂しがり屋の犬だったので,犬が寂しくならないように,犬の写真を携帯の待ち受けにしている。
(マイケルが亡くなったときは,1か月間,マイケルに浮気したけど。。)

健さんのときも,様々な悲しみがあったし,ある。
それは,やはり個人に属するものだと思う。

小手鞠さんは10年以上,ニューヨーク郊外に住んでいる。
今は恋愛小説の旗手として,素敵な小説を披露してくれているけど,まだ恋愛小説をそれほど世に出していなかった10年ぐらい前にお仕事をお願いしていたことがあった。
そして,たまたまニューヨークに行く機会があったときに,小手鞠さんを訪ねていった。
チャーミングな優しい笑顔が素敵だった。

この『猫の形をした幸福』ほか,『空と海のであう場所』(ポプラ社)や『愛を海に還して』(河出文庫)などお勧めが一杯です。

(余談だけど,小手鞠さんに会いに行った時はちょうどThanksgiving Dayの翌日ぐらいで,帰りの列車は,休暇を郊外で過ごしニューヨークへ戻る客で一杯だった。
日本人どころか,アジア系は,自分しかいなかった。
座っていたAfrican-Americanの女性が降りるときに,わざわざ私に「座んなさい」と言って,座席を提供してくれた親切は忘れないよ。)

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2010年2月 4日 (木)

『新選組 幕末斬闘賦』を買う。

ちょっとひと山終えたので,『彼岸島』が終わってしまうと,昨日ようやく2回目を見てきました。
一緒になった友たちは皆二桁以上見ています。スバラシイ!!

改めて見ると,原作を読んでいないので,「なぜ閉じ込められたの?」「なぜここにこれが…?」などなど,頭の中が「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」とちょっとぐるぐる回ってしまいました。
それはさておき,雅さまの声でしびれた場面が・・!
「小僧,邪魔だ!」(「邪魔だ! 小僧」でしたっけ?)の台詞。
副長ぽくってよかったです!

その副長の余韻で,書店の歴史コーナーに寄ったところ,歴史群像シリーズ『新選組 幕末斬闘賦』を発見。
この手のものは随分と刊行されているので,別に買わなくてもいいかなと思いつつ手にとったところ,これがなかなかの充実ぶり。
特に写真がいいですね! 他ではここまで写真を載せていないのではないかな。
というわけで,はい,買ってしまいました。。(*´v゚*)ゞ

そうそう,先日,「幕末ショコラ」を買ったところは,三越多摩センター店です。
でも,Web上の三越の扱い店リストでは多摩センター店では扱っていないことになっていますが,ちゃんと売っていましたよ。
多摩センター店の広告にもきちんと載っていました!
そうですよね~,土方さんのお膝元の多摩が売らなくてどうする!ですもんね。

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2010年1月28日 (木)

佐々木譲さんと風野真知雄さん。

名寄,寒そうですね。
名寄ツアーのDaiさん,手とか,かじかんだりしなかったかな?
お友達の皆さんも大丈夫だったかな?

さて,北海道と言えば,遅ればせながらの話題ですが,北海道在住の佐々木譲さんが直木賞を受賞しましたね。
直木賞は人を評価する賞と言われているようで,前に候補になった『警官の血』などの業績もひっくるめて今回の賞に輝いたようですね。
わ~い,ファンとしては嬉しいですね!!

すごい派手さはないけど,ぐいぐい読ませるし,深いし,そして作品全体に哀愁が漂っている。

佐々木さんの著書を原作とした映像が著書に勝てないのは,読者に想像力をもたらす力があるからかな。
本を通して自分で想像する映像の方が,テレビや映画の映像より勝っちゃうんだよね。
これは私に限らず多くの読者が感じているのではないですかね?

本つながりで,今読んでいる小説は,ここ数年人気沸騰の風野真知雄さんの『妖談うしろ猫 ― 耳袋秘帖』(文春文庫)。
だいわ文庫で大人気だった赤鬼奉行の異名を持つ,南町奉行根岸さまが主人公の時代劇小説。
これがおもしろいのよー。
だいわ文庫の第1巻からはまって全巻読んでいるけど,この都度,文春文庫でも同シリーズを刊行。
「え? 出版社移ったの?」と思いましたが,出てくる家来がだいわ文庫と違うので,両方の出版社でやるのかな?
だって,だいわ文庫も,耳袋秘帖シリーズの『神楽坂迷い道殺人事件』を出したばかりだし。
というか,だいわ文庫もやめないでほしい。
だって,だいわ文庫にしか登場しないレギュラーの面々の今後が気になるのではないかー。

ところで,文春文庫の耳袋秘帖シリーズの方は構成に隙がない出来栄えと見ました。
文章自体も今までより品があるなあ。
文春文庫の第1巻ということで気合いが入っているのかな? 編集者も作者も。

風野さんの時代劇小説はとっつきやすく,また,おとぼけが作品全体に漂っていて,自分の趣味にはまるんだよね。
(スミマセン,磐音さまシリーズはギブ・アップ・・趣味の問題です。)
双葉文庫の「若さま同心徳川竜之助」シリーズも大好きです。
最新刊では竜之助に大変な事態が!!

耳袋秘帖シリーズや若さま同心シリーズはテレビ向きだと思うので,どこかの局でやらないかな。

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2009年7月 4日 (土)

徳川家臣団のその後。

『新選組!』や『篤姫』の人気で江戸~明治に関する書籍がたくさん出ていましたが,最近読んだ中でおもしろかったのが,講談社現代新書の『幕臣たちの明治維新』(著・安藤優一郎)。
徳川家臣団が明治維新後,どういう生活を送ったのか書き記されています。

幕臣と言うと,榎本さんや彰義隊が浮かびますが,実は反政府として抵抗をした幕臣は少数で,多くは徳川家の恭順路線の方針に従ったという事実。
その数は,3万人強。

徳川家は家臣に対し,3つの選択肢を示したそうです。
1.新政府に帰順して政府に出仕する。
2.徳川家にお暇願を出し,農業や商売を始める。
3.無禄覚悟で新領地静岡に移住する。

3を選択した幕臣が一番多く,渋沢栄一氏も前島密氏も徳川家臣団が基となっている静岡藩の出とか。
この静岡藩は人材の宝庫で,明治政府も目をつけ,渋沢氏以外にも多くの有能な人材を引き抜いたようです。

また,当時の江戸っ子の心情も描かれていましたが,薩長を主軸とする明治政府にはやり切れない心情を抱いていたようで,西南戦争では多くの人が西郷さんを応援していたとか。
うむ…徳川家を倒したのが西郷さんですけど,その頃は西郷さんが反政府のシンボルとなり,庶民の不満のはけ口を吸収したようです。
とは言っても,西郷さんが勝った後の具体的なイメージを抱いているわけではなかったようですが。。(これは現在も変わりませんね。)
とにかく,徳川さまへの慕情がまだ相当強く残っていたようですね。

徳川家への敬愛を示した最たるものが旧幕臣が中心となって開いた「東京開市三百年祭」。
家康公が江戸城に入って300年を祝す会で,奇しくも上野公園で開かれたとのこと。
上野公園と言えば,将軍家の霊廟がある寛永寺があり,彰義隊が官軍と激しく戦った場所でもあり,旧幕臣にとっては,思入れが半端ではない場所ですよ。
この祭りの委員長は榎本さんで,時の総理大臣は黒田清隆氏。
この祭りは政府からも認められているのですが,榎本さんと親交が深い黒田さんが総理大臣でなかったら,つぶされていたかもしれませんね。(その頃には,政府は盤石になっていて,そのような祭りを開いても平気だったこともありますが。。)
江戸や徳川の名を伏せて,「東京開市」と名付けているところが,悲哀を感じるじゃありませんか。
この時の東京府知事は薩摩出身の高崎氏で,榎本さんと高崎さんが,幻の将軍となった徳川家達氏を先導して会場を回ったところ,「東京万歳」や「徳川万歳」という声があちこちで挙がったようです。

旧幕臣にとっては,徳川さまがあくまで大将なのですね。
日本人の気質として,自分が立つことより,大将を誰にするかを考える傾向があるように思えます。
260年,戦争がなく続いた徳川の治世は,いい意味でも悪い意味でも,今の日本人につながる気質を作り出したんでしょうね。

時が過ぎて,明治維新から140年後の2年前に上野公園にある東京国立博物館で,「大徳川展」が開かれました。
昨今の江戸ブームもあって,入館までに外で待つこと約2時間。。
気分は,東京開市を見に行く江戸っ子でした。
「徳川」の冠のついた,大人気の展覧会,旧幕臣の方々に見せてあげたかった。。

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2009年6月15日 (月)

最近の頭休めは・・

このところの日記がテレビネタが続いているので,今月購入した趣味関係の書籍を思いつくままに紹介。

2週間前に購入したのが次の3冊。
・『名将の決断 敗者の誤算 土方歳三,勝者の戦略 直江兼続』
・『世界の美術館 ウィーン美術史美術館』
・『西洋絵画の巨匠 マネ』

はい,いずれもウィークリーのカルチャー雑誌ですね。
『ウィーン美術史美術館』の表紙はベラスケスの「バラ色のドレスのマルガリータ王女」です。
まず,ある本屋さんでこの雑誌を見つけたのですが,なんとその隣にマネが,さらにその上に土方さんが。。
と,何だか私の趣味の書架?となっていて,これは買うしかないでしょう・・と。

土方さんのは,新しいネタはほとんどないんだけど,表紙が大河の直江さんを押さえて,土方さんでしたからね。
やっぱ家に持ち帰ってあげなければね。

『ウィーン美術史美術館』は,表紙がマルガリータ王女の割にはあまりそれにページを割いていないなと思っていたら,「画家の生涯」というコーナーでベラスケスを取り上げてくれていました。

『マネ』は,この3冊の中では一番満足度が高いものでした。
マネの本はもう何冊も持っているんだけど,他ではマイナーな扱いの絵も大きく取り上げていて,何しろ丸ごとマネなのがよかったなあ。
そして,眺めているうちに,やっぱりマネの絵が好きだ,という気持ちがムクムクと沸き立ってきたのでした。
何故好きなのか?と聞かれても困るけれど。

そのマネはベラスケスのことを「画家中の画家」と評していたのです。
私は,どちらも生の絵を見て好きになって,後からマネがベラスケスをそう称賛していたのを知ったわけだけど,やっぱ好きなものに何か共通性があるんだろうな。

2,3日前に購入したのが『サライ増刊号』。特集は「大人の北海道」。
なんと栗塚さんが新選組ゆかりの地を案内していました。
四稜郭とかちょっぴりマニアックのところも紹介。
江差や松前にも足を伸ばしていました。

妹尾河童さんが明治西洋建築を訪ねるコーナーもあり。
なつかしーよ,妹尾河童さん。年とったかも。。
妹尾さんのスケッチ入りの旅の随筆本,結構読んだ人なのでした。

はあ~,頭が休める。ここのところ頭を酷使しているからなあ。
テレビも一服できるのだよ。

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2009年4月 3日 (金)

仏像とダヴィンチ。

最近,お金を使うのはもっぱら本や雑誌の購入。
前号から連続で買った雑誌が『BRUTUS』なのでした。
国立博物館に来る阿修羅像を観に行きたいなあと思っていたところだったので,特集見出しの「仏像」に目が留まって,手が伸びた次第。
前号の猫特集といい,このところ私の関心領域に入ってくるんだよね,『BRUTUS』。

本日は『PEN』も一緒に購入。
こちらの特集は「レオナルド・ダヴィンチ 全作品・全解剖」。
ダヴィンチという有無を言わせない巨匠の存在にまたついつい手が伸びてしまった。

ところで,今,新年度に入り仕事準備で大忙しなのですが,このところ毎日楽しみにしているのが『花より男子』の再放送。
入院中,親愛なる友がコミックを全巻貸してくれて読破したところだったので,ナイスタイミングでした。
テレビ誌を中心に道明寺・・松潤の顔も書店にあふれていてびっくり。
松潤が出る新ドラマがあるんですね。
今頃,『花より男子』にはまった者としては,見てしまいそう。。

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2009年2月13日 (金)

フリッチスの正体。

51kpfc1yp2bl__ss500__3ブラジル関係のサイトを巡っていたら見つけました。
『フリッチス ふしぎな色の旅』という絵本。

いつも思っていたことにブラジルもののデザインって色づかいが綺麗ということ。

その謎が知りたくて,
絵本の表紙の色たちにも魅せられて,
思わず密林さんでポチッ。

お話は,フリッチスという色が自分の色を知りたくて,いろいろなところを探しまわる旅。

なんと日本までも来てしまいます。

で,何だったと思います? フリッチスの正体は。

実は・・・

魔女だったのです。

・・ウソです。

でもね,正体を知ってびっくりしちゃいました。
ありふれた偶然かもしれないけれど。。

KDファンの方には機会があれば読んでもらいたいなあ。。

・・と書いたら,わかっちゃうかな?

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2008年10月11日 (土)

「小説推理10月号」をようやく手にする。

世界的株安連鎖,ノーベル物理賞・化学賞の受賞,緒形拳さんの死。
世界は目まぐるしく動いていた1週間だったけど,
ここのところ自分は1つのことについてじっくり考える余裕がない日々。

やっぱ,忙しすぎるということは,考えることを放棄しちゃうから,よくないですね。

今回は,雑感をだらだらと箇条書きで。

・「小説推理10月号」をようやく11月号とともにセブン&ワイでget。
はい,磐音さまドアップグラビアにやっと対面できました。
なるほど,これは買いだわね。
山本君って,そんなに部数を刷っていない雑誌に出ること多いのだけど,
その場合,刷り部数の予測難しいと思うから,よく売れ切れゴメンになっている気がする。
そして,伝説の男となるのであった。。

・佐々木譲氏の『警官の血』も映像化(テレ朝)決定。
気になる布陣は,戦後直後に警官になる1代目に江口洋介さん,
2代目に吉岡秀隆さん,3代目に伊藤英明さん。
本を読んだ限り,1代目は武骨で一本気というイメージだったから,
もう少し粗野な感じの人の方がよかったかな?
ただ,1代目が江口さんだと,2代目・3代目の各布陣にナットク。
この小説,ドラマチックに派手に展開するといった物語ではないので,
映像化に適しているかというと,正直??と思ったけど(佐々木氏もそう思ったらしい),
日経の佐々木氏のコラムを読むと,出来上がった脚本に涙したとか。
フム,期待できそうですね。

・今,K.D earthの北海道Liveで買ってきてもらったCDを聞いています。
シンプルな音がすーっと胸に沁みこみます。
静まった夜中に聞くと特にセンチメンタルになりますね。祈念。

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